ICTの活用は、現在の教育業界で必要とされる能力の一つとなってきました。
現在では、多く先生が様々なICT機器を用いて、事務作業や授業作りを行っています。それを裏づける調査結果も文部科学省のデータから読み取ることができます。
教員のＩＣＴ活用指導力の状況
【令和４年度において授業を担当している教員】
引用：学校における教育の情報化の実態等に関する調査ー令和４年度結果概要（文部科学省）
このように情報化が進む教育業界の中で、多くの先生が「もっと便利なアプリはないかなぁ。」と思った経験があるはずです。
便利なアプリと言っても、たくさんあるアプリの中でどれが良いのかわからない人も多いことでしょう。
教員（先生）が利用するべきアプリには、４つの視点があります。
教員向けアプリの４つの視点
どれも大切な視点です。
４つの視点のうち、最低でも１つは当てはまるようなアプリをこれから紹介していきます。
教員の仕事で活用できるようなアプリを場面別に見てみましょう。
また、本ページはプロモーションを含んでいますので、ご了承ください。
スケジュール管理に活用できるアプリ
T Schedule
この「T Scheudle」では、毎日の時間割をI Padで簡単に管理することができます。手書きとキーボード入力がどちらもできるので、自分に合った使い方で活用できます。
時間割は無料でも管理することができますが、有料のスタンダードプランの登録を行うことで便利さが格段に変わります。
毎月のカレンダーと週案が連携しているので、時間割の上部に自動的に学校行事が表示されます。
また、Ipadのウィジットには、今日の時間割と学校行事が表示されます。 I padのホーム画面に今日の時間割や学校行事を表示させることができるのは、かっこいい！
ノートアプリではできない魅力がここにもあります。
アプリを起動することなく、確認することができるのはとても嬉しい機能です。
Googleカレンダーにも連携できます。
学年や学校でGoogleカレンダーの学校行事を作成し共有することで、すぐに学校行事を反映させることができます。
私自身も開発に携わっています。ぜひ１度ダウンロードをしてみてはいかがでしょうか。
時間割を管理するためのアプリもまとめています。
もし、よろしければこちらもご覧ください。
業務効率化につながるアプリ
Chat GPT
生成AIとして有名な「ChatGPT」がアプリとなって登場しました。
アプリとなったことで検索までのステップが減り、簡単にChatGPTに質問をすることができます。
困り事や知りたいことがあれば、わかりやすく説明してくれるので、１度試してみてはいかがでしょうか。
Documents
Documentsは、PDFや画像などのデータを保存しておくためのアプリです。
Apple純正アプリである「ファイル」とは異なり、Apple以外のデバイスとも連携することができます。
例えば、IPhoneで撮影した画像をWindowsのパソコンで確認することも簡単にできてしまいます。
メモ機能などもついているので、資料に変更があった場合でも安心です。
Launcher
Launcherを使うと、ウィジットにアプリをまとめることができます。
アプリがたくさんダウンロードされていると、自分が使いたいアプリを探すのも一苦労です。
ホーム画面のページを何度もスワイプしている人も少ないでしょう。
そのような時に便利なのが、「Launcher」です。
このアプリを利用することで、ホーム画面１ページにアプリが収まってしまいます。
有料版を利用することで、もっと大きなウィジットにたくさんのアプリを入れることができます。
１度利用してみてはいかがでしょうか。
Notta
Nottaでは、会話の内容を文字起こししてくれます。
会議だけではなく、セミナーなどで学習をした内容を振り返ることも簡単に行うことができます。
また、文字起こしした内容は、AIで簡単に要約することも可能です。
ZoomやGoogle Meetなどの内容も文字に起こしてくれるので、Webセミナーで学習した内容もまとめることができます。
多くの教科で活用できるアプリ
ロイロノート
このアプリの汎用性はとても高く、授業や教員間のやりとり、アンケートからテストまで幅広く利用することができます。インターネットのWeb検索で必要な情報を探し、必要に応じて保存したりすることも可能です。子どもが使いこなせるようになれば、授業の幅が広がります。
さまざまな思考ツールを簡単に利用することもできるので、自分の考えやグループの意見をまとめることができます。
子どもの意見や考えは提出箱に集めることで、共有することができます。友達の意見を知ることで、自分の考えをブラッシュアップするきっかけになります。教員は子どもの作成した物を一覧で確認できるので、進行具合の確認や評価などもしやすいです。
自分が作ったロイロノートの資料や教材は他の先生に送信することができるので、みなさんの教材を共有してみてはいかがでしょうか。
Kahoot!
Kahoot!は、ゲームのように学習を進めることのできるツールです。クイズを作成して子どもたちのPCやタブレットに送信し、問題を解くことができます。
オリジナルで自分のクイズを作成するだけではなく、世界のユーザーが作成した問題を回答することもできます。子どもが楽しんで学習に取り組む事ができるアプリとなっています。
Canva
このアプリは、さまざまなデザインを行うことができるアプリです。掲示物やプリントなどの配布資料などのデザインやロゴ、イラストなどを作成することができます。文字のフォントがとても豊富なので、オシャレでかわいいデザインを作ることもできます。
Anyfont
AnyFontは、自分の使用したいフォントをIphoneやIpadにインストールすることができるアプリです。
今回は、英語の授業で使えるような、「Nara Penmanship Line」フォントをダウンロードしながら、利用方法を確認してみましょう。
フォントのダウンロードはこちらから（奈良県立教育研究所）
インターネットからフォントをダウンロード後、アプリを開き必要なフォントを選びましょう。
アプリにフォントをダウンロード後、設定画面を開きます。
「一般」→「VPNとデバイス管理」を開き、先ほどアプリで選択したフォントをインストールしましょう。
『警告』画面が出てきますが、気にせずダウンロードを続けていきましょう。
「UDデジタル教科書体」など、子どもたちが読みやすいフォントをインストールしてもいいかもしれません。
Fontinstall.app
Fontinstall.appでは、アプリに内蔵されているフォントをIphoneやIpadにダウンロードすることができます。
アプリで選ぶことのできるフォントのみを選ぶことができます。（インターネットでダウンロードしたフォントは利用することができません。）
トルミル
トルミルでは、Youtubeなどの動画をダウンロードすることができます。
ダウンロードすることで、オフラインで保存した動画を視聴することができます。
ダウンロードした動画は、写真アプリなどにも保存することができてしまいます。
子どもに見せたい動画などは、ダウンロードして保管しておきましょう。
I padでダウンロードするとこんな感じです。利用することはできますが、操作画面が小さく表示されてしまうのが、欠点です。
NHK for School
あらゆる教科で使える動画が満載です。授業の中だけではなく、ちょっとしたすき間時間や子どもたちが静かに過ごせるようにしたい時間に利用することもできます。
何度も見たい動画があれば、プレイリストを作成できます。自分が作ったプレイリストは他の先生にも共有す流こともできるので、やってみてはいかがでしょうか。
Kocri
コクリでは、プロジェクターを使うことで簡単に図形や写真などを黒板に投写することができます。文字を板書するためのガイドとなる罫線を表示させたり、カメラで撮影した写真を表示させたりすることもできます。
拡大機で印刷したものを授業で利用すると、１度書き込むと再利用は難しくなります。
しかし、「Kocri」を利用すると、過去に作成した画像やイラストなどは、何度も繰り返し使うことができます。
理科の授業で活用できるアプリ
月の満ち欠けAR＋
このアプリでは、月の満ち欠けの仕組みについて、体感的に理解することができるアプリです。太陽と月の位置を立体的に表示し、地球から見える月の様子をAR技術を使って表示します。
月の様子もリアルに確認することができます。
宇宙の中から見渡すように、俯瞰して見ることができるのが一番の魅力です。
星座表
星座の名前や位置を簡単に表示することができるアプリです。ARモードがあり、携帯画面に星座を映し出すこともできます。
星座のリアルな姿が表示されるのも魅力です。
社会の授業で活用できるアプリ
あそんでまなべる 日本地図クイズ
We Maps 04
２D地図と３D地図を同時に表示することができるアプリです。世界各国の雰囲気や名所などを細かく確認することができる所が魅力です。
スーパー地形
地形を立体的に確認したり、標高を確認したりすることができます。
自分が住んでいる地域の地層を確認したりすることができます。理科や地理で活用できるアプリとなります。登山などをするときも利用すると面白いアプリになります。短い期間ですが、無料でお試しができます。
英語の学習で活用できるアプリ
Duolingo
「Duolingo」では、英語の発音や語彙の習得にぴったりのアプリです。
学校現場で利用するならば、「Duolingo for Schools」がおすすめ。
子どものアカウントを管理することでクラスを作成し、学習進度や学習時間などを確認することができます。
ゲームのように取り組むことができますし、自分の能力に合った問題を出題してくれます。
小学校から大人まで幅広く活用することができるアプリです。
体育の授業で活用できるアプリ
ウゴトル
自分の動きを撮影し、スロー再生で確認することができます。左右反転もできるので、ダンスなどの練習にも活用できます。時間差ミラー機能では、撮影した映像を時間をずらして再生し続けてくれます。動いた直後に映像で動きを確認することができるので、体育の授業で活躍できるアプリとなります。動画メモ機能では、撮影した動画にメモを書き込むことができます。
音楽の授業で活用できるアプリ
ドレミのおけいこ
「ドレミのおけいこ」では、鍵盤ハーモニカやピアノの練習をすることができます。
画面に表示されている鍵盤をタッチすることで、「カエルの歌」や「きらきらぼし」などの有名な楽曲を演奏することができます。
また、設定画面で「楽器モード」を選択すると、Ipadのマイクで音を拾ってくれるので、実際に楽器で演奏しながら練習することができます。
簡単な楽曲から、アニメやクラシックの楽曲まで、幅広く練習することができます。
小学校の低学年におすすめのアプリです。
3D リコーダーの吹き方
「3D リコーダーの吹き方」では、リコーダーの運指表を簡単に確認することができます。
教科書を開いて確認することもできますが、タブレットにダウンロードしていてもそんはないでしょう。
アルトリコーダーの運指表を表示することもできます。
小学校から中学校まで、幅広く活用することができるアプリになります。
教員のコミュニティアプリ（Webアプリ）
sensei note
SENSEI NOTEのページへ移動する。
こちらのアプリでは2万人以上の先生とつながることのできるアプリです。こちらは、利用登録を行う必要がありますが、無料で利用することができます。
普段の教員生活の中で不安に思っていることや悩んでいることを相談することができます。
所属している地域とは異なる県外の先生と繋がったり、授業や学級経営、生徒指導などのアイデアをもらうことができます。
普段の授業で利用することのできる教材や資料も見れます。
普段の実践を紹介することもできるので、経験年数が多い教員の方は自分の知識を若くて悩んでいる先生の助けとなることもできます。
特別支援教育の観点で活用できるアプリ
しゃべる教科書
「しゃべる教科書」は、教科書を読み上げてくれる便利なアプリです。
読み上げスピードだけでなく、文字の色や大きさまで変更することができます。
一般のかたがダウンロードして利用するには、料金がかかりますが、
教育委員会などが契約していれば、無料でダウンロードすることもできます。
一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
外国籍の子どもにおすすめのアプリ
DeepL
外国籍で日本語の理解が難しい子どもにおすすめのアプリNo.１です。翻訳の精度が高く、誤字脱字などで間違った文章でも自動で修正した状態で翻訳をしてくれます。プリントなどの紙媒体資料でも写真を撮影することで、翻訳をすることができます。無料で利用することができる翻訳アプリの中でも、精度が高いのが特徴です。
Web上の「DeepL」を利用すると、Wordなどのデータも翻訳をすることができます。こちらの精度はまだ高くはありませんが、今後に期待できると思います。
Google翻訳
Google翻訳は、外国籍の子どもと会話をするためにとても便利です。日本語で話すときと外国語で話すときの翻訳機能が簡単なので簡単な会話であれば、十分にコミュニケーションが可能です。
保護者や児童と情報を共有するためのアプリ
スクリレ
スクリレでは、保護者が毎日の体温を連絡したり、出欠の連絡をしたり、学校からの連絡を受け取ったりする事ができるアプリです。利用している学校にポイントが付与され、ポイントを貯めることで、学校の備品を購入したりすることもできます。
アプリ内で保護者の方々が広告を再生することで、学校にポイントを貯めることができます。ポイントを貯めることで、必要な備品を購入することも。より良い学校づくりのために、保護者の方々が協力することができます。
コドモン
『コドモン』では、「スクリレ」と同様に配布物のペーパーレス化が可能です。学校行事などの写真販売がオンライン上で可能なので、写真掲示や現金回収などを行う必要がなくなります。保護者の方へのアンケート機能もあり、配布から集計までを簡単に行うことができます。
その他
順番くじ
順番くじでは、子どもたちの出席番号を利用することで、くじをする事ができます。席替えやゲームなどで利用する事ができるので、１度ダウンロードをすることをおすすめしています。
画面メモSS
「画面メモSS」では、気になったWebサイト全体をスクリーンショットする事ができます。「このサイトを子どもたちに紹介したい。」「後でもう一度見返したい。」と感じた時に保存する事ができるので、とても便利です。スマホで利用するタイプのものです。タブレットでの利用はあまりおすすめはできないのですが可能です。
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