転職の際に必要となってくるものが、「履歴書」と「職務経歴書」です。
教員の転職でも、両方が必要となってきます。
このページでは、『職務経歴書』について説明や書き方などを詳しく説明します。
「職務経歴書の書き方がわからない。」「自分が作成した職務経歴書をより良くするためには?」と悩んでいる教員の方に読んでほしい内容となっています。
「履歴書の書き方」について知りたい方はこちらのページをどうぞ。
『職務経歴書』について
詳しく説明していきたいと思うので、最後までようでいただけると嬉しいです。
知りたい部分だけ読みたい方は、目次から検索してみて下さい。
職務経歴書とは?
職務経歴書は、業務経験やスキルなどを確認するための書類です。応募者がこれまでどのような仕事に携わり、どのような実績を残したのかを人事担当者が知るためのものとなります。
職務経歴書と履歴書のちがい
会社の人事担当者に渡す書類には、「職務経歴書」と「履歴書」があります。
職務経歴書と履歴書では、それぞれ役割が異なります。
職務経歴書は、自分が経験した業務や実績などを詳しく記入します。
人事担当者の方が、私たちの資質や能力を判断するための材料となるとても大切な書類です。
職務経歴書を実際に見てみよう


- 日付・名前
- 職務要約
- 職務経歴
- 活かせる知識・スキル
(PCスキル・語学力など)
- 資格
- 自己PR
- (志望動機)
基本的に志望動機は必要ありません。
(履歴書に記入しているため)
職務経歴書の種類
職務経歴書には、大きく3つの書き方があります。
転職する人の経歴によって、おすすめできる形式は異なります。
編年体形式
古い経歴から記入する方法

- 経歴や実績が少ない方
逆編年体形式
新しい経歴から記入する方法

- 直近の業務をアピールしたい方
キャリア形式
業種別で記入する方法

- 異業種への転職経験がある方
20代前半で経験の浅い教員の方は、編年体形式
30代以降で教員としての実績がある方は、逆編年体形式
教員以外の経歴がある方は、キャリア形式
で書いてみることをおすすめします。
職務経歴書の書き方
職務経歴書を書こうとしても、どのようなことを書けば良いのか迷う方が多いはずです。
教員から他業種に転職しようとする時は
「自分のできること」「企業に貢献できること」をしっかりと考える必要があります。
教員という仕事は一般企業とは異なり、数値で実績を評価することがあまりありません。
子どもの精神的な成長などは、特に表現しづらいものです。
それでも、教員が転職をするには自分がやってきたことを具体的に書いていく必要があります。
転職エージェントを利用して転職する場合は、
募集案内を紹介してくれたカウンセラーの指示に従って書くことをおすすめします。
企業側の気持ちを考えた内容を記入する
企業側の気持ちを知ることで、
職務経歴書にどのようなことを書けば良いのか見えてきます。



希望業種に合わせた内容にする
業種や企業によって、必要とされる能力は異なります。
業種別に必要な能力をまとめてみました。
【業種別】求められる能力一覧
- コミュニケーション能力
- 傾聴力
- 課題解決能力
など
- コミュニケーション能力
- 柔軟性
- トラブル対応力
など
- コミュニケーション能力
- PCスキル・ビジネスマナー
- 柔軟性
など
- 計画実行力
- コミュニケーション能力
- センス
など
- 課題解決能力
- コミュニケーション能力
- 論理的思考力
など
- 専門知識
- コミュニケーション能力
- 英語力
など
コミュニケーション能力は、どの業種でも必要となってくるスキルです。
教員でも大切とされるコミュニケーション能力は最強の武器となるかもしれません。
企業に合わせた内容にする
企業によっても求められる能力が異なるので、
ホームページや募集要項などを確認します。

応募する企業のことは、必ず理解しておきましょう。
「この子は、私たちの仕事を理解できているなぁ。」と思ってもらえるだけで、
評価をもらえます。
ホームページの他にも、「SNS」などにも目を通してみましょう。
職務経歴書の具体的な書き方
ここからは、職務経歴書を記入するにあたって、
「5つのポイント」や「具体的な書き方」を細かく説明していきます。
職務経歴書を記入する5つのポイント
職務経歴書を書き始める前に確認してほしいポイントがあります。
必ずこれらのポイントを抑えてから書き始めましょう。
日付・名前

書類提出日から近い日付を記入します。
書類提出日と離れていると、職務経歴書を使い回しを疑われます。
職務要約

職務要約には、これまでの職務経歴を端的に記入します。
採用担当の方の目に一番最初に入る部分なので、しっかりと考えましょう。
- 3〜5行程度(200~300文字)程度の記入がおすすめ
- 「〇〇で××教員として△年経験してきました。」と、
これまで経験してきた経歴と業務内容をわかりやすく簡潔にまとめ、最後にアピールしたい内容を書き添える。 - 思いや意気込みなどを記入すると長くなるため、事実を伝えるように記入する。
(自分の思いや意気込みは履歴書の志望動機に記入しましょう。) - 応募した企業や職種に合わせた内容を記入する。
職歴の長い経歴をメインに記入しましょう。
(応募した企業の求める人物像に合わせることができればベストです。)
職務経歴

職務経歴は、これまでの学校で経験してきた業務を箇条書きで簡潔に記載します。
担任としての仕事や校務分掌の役割を記入していきましょう。
- 「役割」「具体的な仕事内容」「実績」を役割ごとに記入していきましょう。
- 教員で実績がない場合は具体的な仕事内容を記入する。
(先生の仕事は一般社会の人に知れ渡っていないため、わかりやすく記入) - 体言止めで記入する。
- 数字や具体例を記入して、できるだけ具体的に記入する。
活かせる知識・スキル(PCスキル・語学力など)

「活かせる知識・スキル」には、応募した企業で貢献できる能力を記入していきます。
基本的に、「PCスキル」と「語学力」になると思います。
IT企業に応募し、プログラミングスキルが必要とされる場合などは、こちらで記入していきます。
Word・Excel・Powerpointに分けて記入します。それぞれのソフトで「どのような場面で利用してきたのか。」「どのような機能を活用することがきるのか。」を記入して行きましょう。
英会話のレベルやTOEICの点数などを記入していきます。
「会議や電話などのビジネス上のコミュニケーション」が可能なのか、「メール」や「見積もり」「請求書」などの読解や作成などについて、英語で行なってきたことを伝えます。
教員の方で、英語で文章を作成した経験があれば記入するべきです。
資格

資格は、応募した企業や職種に合ったものがベストです。
履歴書に記入した内容をそのまま記入してもらったら大丈夫です。
教員の方が異業種に臨む場合
希望業種で必要とされる資格を一番上に書きましょう。
教育とは異なる業種に挑むときには基本的に全ての資格を書き込んでみましょう。
自己PR

自己PRでは、「できること」と「応募した企業で貢献できること」の両方を書きます。
応募した企業や職種で求められる能力と、自分の経験や実績を擦り合わせて記入していくとベストです。
- 箇条書きで、要点を明確に記入する。
(「〇〇力」や「〇〇できる」といった文章にまとめる。) - 経験や実績をもとに、自分のスキルを記入する。
(数字や具体例を用いて、できるだけ具体的に記入します。) - 自己PRの具体的説明は3行程度(100〜200字程度)にまとめる。
(自分の性格や意気込みなどの抽象的な内容は記入せず、文章が長くならないように気をつけましょう。) - 一文を短く簡潔に記入する。
(「しかし」「そして」などの接続しを使いすぎないように気をつけましょう。) - 「仕事に対してポジティブです。」と伝えることのできる文章を作成する。
(志望動機)
志望動機は原則書きません。
理由は、履歴書に志望動機を書いているためです。
職務経歴書に志望動機を書かないことで、マイナスなポイントになることはありません。
- 志望動機が履歴書にどうしても書ききれなかった方
- 志望動機の中に、企業に向けてどうしてもアピールしたい内容を含んでいる方
志望動機を記入する場合、300字程度で書きましょう。
履歴書の中の志望動機を詳しく書いたり、書き加えていくイメージです。
上手に書けないのであれば、志望動機を書かないでおきましょう。
(履歴書との整合性が取れないといけないので)
まとめ
これまで、職務経歴書の具体的な書き方について説明してきました。
具体的な職務経歴書はこちらです。(参考になれば嬉しいです。)


教員の方が職務経歴書を作成するためには、
まず、これまで経験してきた業務を洗い出すことから始まります。
「こんな些細な経験でも良いのかなぁ。」と悩む必要はありません。
これまでの経験を言語化し、企業が求める人物像とすり合わせていきましょう。
読んでくださった皆さんの人生がより良くなるように願っています。
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